2025/08/01 神奈川新聞の朝刊記事「火災件数 過去10年最多」上半期概要 高齢者8人死亡
川崎市消防局は、2025年上半期(1~6月)の火災概要をまとめた。発生件数は前年同期比で30件増の211件で、過去10年間で最多だった。死者は前年同期比3人増の9人で、そのうち65歳以上の高齢者が8人に上った。
出火原因では、「たばこ」が前年同期比9件増の31件と全体の約15%を占め、リチウムイオン電池を含む「電気機器」と「配線器具」
がそれぞれ23件、「放火」が21件と続いた。
市消防局予防課によると、近年は電子たばこの普及で紙たばこの喫煙者は減少傾向にあるとしながら、「屋外でのポイ捨て、吸い殻がたまった灰皿に火の付いたまま捨てるなど、喫煙者のマナーに起因する」と増加の原因を指した。
また同課はモバイルバテリーなどのリチウムイン電池の取り扱いへの注を促している。夏場の車内など高混となる場所に放しないことや落下などで強い衝撃を与えないことを訴えている。同課では、今年6月から生活環境事業所でリチウムイオン電池の回収が始まったことを挙げ、「異常を感じたらすぐに使用を中止し、適切に廃棄してほしい。消費者庁のリコール情報サイトで、使用している製品が安全なのか、いま一度、確認してもらいたい」としている。