2025/09/13 日刊スポーツ新聞社会面「総裁選出馬へ進次郎氏」昨年に続き2度目の挑戦

自民党の小泉進次郎衆院議員(44)が、党総裁選(22日告示、10月4日投開票)への立候補の意向を固めた。13日に表明する見通し。関係者が明らかにした。全体3位に終わった昨年に続き2度目の総裁選。「不出馬説」も流れる中での再挑戦となる。議員票は幅広い支持を集めるとみられるが、前回伸び悩んだ党員票の開拓が課題。12日は出馬には触れなかったが、「石破おろし」で分断した党をまとめあげるのが喫緊の課題だ」と訴えた。

きょうにも表明

複数の関係者によると、進次郎氏は自身に近い議員に立候補の意向を伝えたという。この日の関係後会見では、総裁選出馬について明言しなかったが「重要な判断をする時、地元の横須賀と三浦のみなさんの声をうかがいながら、最終的に対応し判断したい」と述べた。
13日にも地元で支援者に説明し、来週、正式な出馬会見を開く見通しだ。正式に出馬となれば、2度目のリベンジ総裁選。前回は「大本命」とみられながら、政策内容や論戦力不足などが足を引っ張り、選挙が進むにつれて「失速」した。議員票は9候補者中トップの75票だったが、党員票が61票と伸び悩み、決選投票にも残れず、つまずいた。その後、党選対委員長や党政治制度改革本部事務局長、コメ対策に追われる農相と幅広い役職を経験。「この1年で発信力に厚みが出た」との声もある。一部で不出馬の観測も出たが、関議後会見では「この時期になると情報戦、報道合戦、いろんなことがある」と口にした。また、石破首相の辞任表明前日、首相と2時間にわたり会談した経緯から、結果的に「首相の首に鈴をつけた」との指摘もあるが、進次郎氏は「総理のお気持ちに向き合い、いろんな話を聞かせていただいた。説得なんてとんでもない」と、自身が辞任を追ったとの見方をあらためて否定した。

5人による戦い

総裁選は週明けから、候補者の出馬表明ラッシュになる。昨年出馬した9人のうちの5人による戦いの構図になるとみられる。
同様に出馬が見込まれる高市早苗・前経済安全保障相(64)は今回も、多くの党員票を集める見通し。その対策が課題となりそうな進次郎氏は「自民党が置かれた状況は危機的だ。党内の分断という傷を修復し、1つになって前に進めていくのが喫緊の課題」と述べ、石破おろしで混乱した党の結束の回復を強く訴えた。

「次の総裁は?」自民支持層では逆転 進次郎氏36.0% 高市氏15.7%

共同通信世論調査

共同通信世論調査で、自民党支持層に次の党総裁に誰がふさわしいか聞いたところ、小泉進次郎農相が36.0%で首位、2位は15.7%の高市早苗前経済安全保障担当相だった。野党支持層などを含む全体では高市、小泉両氏の順となっており逆転した形だ。自民党支持層では林芳正官房長官が14.9%を集めた。今回の総裁選で真っ先に出馬意向表明した茂木敏充前幹事長は8.6%で、小林鷹之元経済安全保障担当相は2.8%だった。昨年9月の前回選に立候補した河野太郎前デジタル相は7.3%で5位。上川陽子前外相は2.7%、加藤勝信元官房長官0.7%だった。「支持する政党はない」と回答した無党派層で見ると、高市氏25.5%、林氏11.5%、小泉氏16.5%の順となった。年代別では高市氏が30代以下の若年層で27.3%、40〜50代の中年層で41.9%と最多の支持を集めた。60代以上の年層は小泉氏が26.0%でトップだった。

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