比べてみたら 自転車保険 高額な自転車事故賠償責任へ「もしも」の備えを

 加害者に高額な賠償金の支払いが生じる自転車事故が相次ぎ、多くの自治体で加入が義務化されている自転車保険。賠償責任への備えを中心に、加入者のケガや自転車本体の補償など、さまざまな商品がある。自分に合うものを見つけて「もしも」に備えよう。(新井すずみ、ライター・岡崎彩子)

アプリで手軽に

■PayPayほけん「あんしん自転車」

 2025年7月に利用者が7千万人を突破した「PayPay(ペイペイ)」のアプリ専用保険(引受保険会社は損保ジャパン)。アプリから最短1分ほどで申し込み=写真、保険金請求の手続きもできる。
 加入タイプは「1名のみ」と「家族全員」の2択。それぞれ「お手軽」「基本」「安心」の三つのプランがある。1名のみの場合の賠償責任補償は、お手軽(保険料・年1680円)と基本(同2160円)は最大1億円。安心(同3千円)は最大3億円。加入者の死亡・後遺障害保険金はお手軽と基本が100万円、安心が300万円。お手軽を除き、入院や通院の補償もある。保険料の支払いはアプリ内からでき、料金の1%分がポイント付与される。申し込みは「PayPayほけん」で検索。

店舗で簡単に加入

■セブン-イレブン「自転車保険」

 セブン-イレブン店内のマルチコピー機の画面=写真=から申し込み(ネットからも可)、レジで保険料を支払う。引受保険会社は三井住友海上火災保険。
 プランは「お1人様」「ご夫婦」「ご家族」がある。保険料は「お1人様」が年3220円、「夫婦」が3980円、「家族」が5890円。
 補償内容はすべて共通だ。加入者への補償は、事故により死亡した場合が1千万円(後遺症が残ったときは最高1千万円)、入院した場合が1日8千円、加入して入院中に手術を受けた場合は8万円など。ゴルフ中の事故や、ペットが他人にケガをさせた場合など日常生活の賠償事故にも対応。介護や子育て、医療について電話相談できる生活サポートサービスも付いている。
 ☎0120-846-711

車両価格を補償

■あんしん少額短期保険「ペダルワン」

 ロードバイクの流行や電動アシスト自転車の普及など、車両の高額化を背景に生まれた商品。特徴は車両補償を付けられること。
 プランは二つ。自転車の車両を購入時の価格で補償する「損壊・盗難プラン」は、購入から1年以内の新車などが対象で、車両価格10万円なら保険料は年4070円。
 「傷害・賠責プラン」は、加入者本人のケガや損害賠償までを補償する。「お手軽」「通常」「充実」から選択。25歳女性で「お手軽」なら同2119円。補償は第三者への損害賠償が最大1千万円、加入者の死亡は100万円、入院治療費5千円など。両プランの組み合わせも可能。
 申し込みはネットの専用ページ=写真=から。☎0120・300・427

2025年11月4日(火)東京新聞朝刊情報面メトロポリタン+プラス

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