東証株式 史上初 日経平均5万円突破 経済政策への期待 2025年10月28日(火)日刊スポーツ新聞社会面

 週明け27日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が大幅続伸し、終値で5万512円32銭となり、初めて5万円を突破した。高市政権の経済政策に期待した「高市トレード」が株高を演出する中、米中貿易摩擦激化への懸念が後退した。市場では急ピッチの上昇に警戒感もあるが、相場は成長が期待される人工知能(AI)分野の需要も取り込み、海外から投資マネーが流入する構図が続いている。
 平均株価は、トランプ米政権の高関税政策が世界的な景気後退を引き起こすとの懸念から4月に急落、約1年半ぶりに一時3万1000円を割り込んだ。その後過度な警戒感が後退し、国内企業の堅調な業績を受けて上昇。10月に高市早苗氏が自民党総裁に選出されるとペースが加速した。

「通過点」か調整か

先行きについて市場の見方は交錯する。三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは「5万円は通過点で、長期的な上昇トレンドは続く」と分析する。一方、大和証券の細井秀司シニアストラテジストは、「高市政権への期待が先行しており、いったんペースを調整する局面に入ってもおかしくない」と指摘した。

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