【横須賀】京急、警察や消防と訓練「倒木で脱線」に備え 2025年10月23日(木)神奈川新聞地域面かながわワイド
京浜急行電鉄(横浜市西区)は16日、横須賀市舟倉の久里浜工場で「鉄道事故総合対応訓練」を実施した。同社やグループ会社、横須賀南署、市消防局の関係者ら約550人が参加し、乗客の避難誘導や重傷者の救出・搬出、復旧作業の手順を確認した。
訓練は、津久井浜-三浦海岸間を走行中の電車が倒木に衝突して脱線し、倒木がドアを突き破るなどして乗客6人が重軽傷を負ったという想定で行われた。
乗客は避難用はしごや座席を使ったスロープで車外へ脱出し、車いすや松葉づえの利用者の降車手順も確認した。倒木と床に挟まれた乗客(人形)の救助では、消防隊員らが声をかけ合い倒木を慎重に持ち上げた。
脱線復旧では、車両前方の倒木を撤去し、切れた架線を張り替えた。車体はジャッキで持ち上げて線路上に戻し、運転再開に向けた最終点検をしたところで訓練を終えた。
同社の島村昭一鉄道本部安全推進部長は「早期の避難誘導や復旧には多くの部署や関係機関の連携が重要になる。ハード・ソフト両面で事故防止に努めていきたい」と話した。
(最上 翔)
=動画はウェブサイト「カナロコ」に
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