アンカー バッテリー 発火恐れ モバイルバッテリーなど52万台回収 2025年10月23日(木)神奈川新聞社会面

 リチウムイオン電池が発煙、発火する事故が相次いでいる。充電して繰り返し使えるため、モバイルバッテリーなどに幅広く利用されているが、発火の恐れがあるとして中国大手の日本法人が52万台を自主回収する事態となった。消費者庁は強い衝撃を加えたり、高温になる場所で保管したりしないよう注意を呼びかけている。
 中国メーカーの日本法人アンカー・ジャパンは21日、計4製品の自主回収を発表した。2022年12月から今月までに販売されたバッテリーやスピーカーが対象で、委託先の製造工程で異物が混入した恐れがある。経済産業省は関連製品の総点検を同社に求めた。
 バッテリーの発火事故は公共交通機関でも頻発している。大阪市の地下鉄車内で4日、バッテリーの発火により付近の2人が軽傷を負った。9日には那覇発羽田行きの全日空機内でバッテリーから煙が出て、乗客が水で消し止めた。
消費者庁によると、リチウムイオン電池が発火するなどした事故は20〜24年度に計約2350件あったとみられる。バッテリー以外にもスマートフォンやワイヤレスイヤホンが目立つ。
消費者庁は安全な場所で充電し、異常を感じたら使用をやめるよう求めている。もし発火した際は大量の水で消すよう注意喚起している。

\ 最新情報をチェック /

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です