「青い電車」衰えぬ人気 京急デビュー20周年で記念乗車券 2025年9月25日(木)神奈川新聞経済面

京浜急行電鉄の青い電車「KEIKYU BLUE SKY TRAIN(京急ブルースカイトレイン)」が運行開始から20周年を迎えた。「赤い電車」でおなじみの京急では異色だが、羽田空港アクセスを印象付けた立役者だ。撮影会が即完売となる人気を誇り、10月には記念乗車券が発売される。
羽田空港アクセスのPRを目的に2005年3月14日に登場。青い特別塗装は「羽田空港の空」と「三浦半島の海」をイメージした。600形と2100形が1編成ずつあり、快特列車などで活躍している。
京急の空港アクセスが本格化したのは、旅客ターミナルビルに直結する地下に羽田空港駅(現在の羽田空港第1・第2ターミナル駅)が開業した1998年。鉄道の乗り入れは東京モノレールに次ぐ2例目で、品川、横浜の両方面からの直通列車が走る空港線は京急の「ドル箱」に成長した。同トレインはこうした事業の象徴的存在と位置付けられている。航空会社や台湾の鉄道とのタイアップでラッピングが施された時期もあり、旅行需要の喚起に一役買った。担当者は「空と海という沿線の雰囲気にマッチした車両として受け入れられた」と話す。
20周年を記念し、京急は今年10月に久里浜工場(横須賀市)での有料撮影会を企画。参加費は2万円と安くはないが、限定100人の予約枠は発売後わずか5分で完売した。驚くとともに人気の高さを改めて実感している」(京急)記念乗車券も争奪戦が予想されている。車両前面をデザインした5枚セットで3千円、2千部限定。10月27日午後2時から京急久里浜駅で販売する。
同トレインは同月下旬以降、前面に20周年記念マークを取り付け運行する予定。運行時刻は京急ホームページで公開されている。京急の特別塗装は他に、黄色い「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」(京急イエローハッピートレイン)もあり、「見ると幸せになれる」と親しまれている。(斉藤大起)

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