2025/09/10 神奈川新聞地域面「高校生とはたらく課」横須賀市の若手職員 地域課題解決へ政策立案

横須聟市は、市内在住・在学の高校生と若手職員がタッグを組んで地域の課題を解決するプロジェクト「はたらく課」をスタートさせた。互いのキャリアアップ支援を目指し、来年2月までの約半年間、新規事業の作り方講座や起業家の講演などを通して政策立案に取り組む。(最上翔)
市企画調整課によると、市職員と高校生が同じプロジェクトを組んで政策立案に取り組むのは全国初という。国のデジタル田園都市樺想交付金も活用する。
プロジェクトには高校生17人と入庁10年目以内の市職員12人が参加。「YokOSUKAラブ!関係人口増加プロジェクト!」と題し、仕事や趣味などで継続的に横須賀に関わる「関係人口」を増やすための政策を探究する。今月6日に市役所で行われたキックオフイベントでは、メンバーを5グループに分け、自己紹介やメンバー同士の親睦を深めるワークショップなどを行った。後半は市が課題として抱える人口減少問題や、市が三つのグランドデザインを市政運営の柱に掲げ、その一つが「音楽・スポーツ・エンターテインメント都市」であり、さまざまなコンテンツで観光客を呼び込んでいることを学んだ。今後は月に1S2回、市役所やインターネット上の仮想空間「メタバース」を活用してグループワークや講義などを行い、政策立案や既存施策のブラッシュアップを図る。来年2月にはプロジェクトで得られたアイデアを発表し、2026年度以降の政策として具現化する予定という。参加した山手学院高校2年の高木波音さん(16) は「市がどういう仕事をしているか興味があって参加した。横須賀を周囲にPRできるよう、学びを深めていきたい」と意気込みを見せる。同課担当者は「若者な
らではの視点や発想に期待している。部下を持たない若手職員の成長にもつなげたい」と期待した。

 

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